見てある記:天野喜孝初期作品 in 渋谷Bunkamura『みんなのミュシャ』展

ニャンコにいさんの「見てある記」。今回は、渋谷Bunkamuraミュージアム・『みんなのミュシャ』展(2019年7月13日~9月29日)です。

副題は「ミュシャからマンガへ」。
ミュシャの影響が見られる少女マンガ家たちとともに、天野喜孝先生の作品も見られるというので楽しみにしていました。

『ファイナルファンタジー』だけでなく、『アルスラーン戦記』など初期作品が数点。


参考:天野作品展示一覧(全6点)

1.幻夢宮(複製)
オリジナル:1986年:画集『幻夢宮』表紙

2.キルケ(複製)
オリジナル:1986年:雑誌『獅子王』朝日ソノラマ 1986年11月号表紙

3.黎明ー白虹(複製)
オリジナル:1987年:『グインサーガ 26』栗本薫 早川文庫

4.騎神来たりぬ(複製)
オリジナル:1987年:雑誌『獅子王』朝日ソノラマ 1987年12月号表紙

5.『アルスラーン戦記2 王子二人』(田中芳樹著/角川書店)のためのイラスト(複製)
オリジナル:1987

6.ファイナルファンタジーⅩⅣ(14)嵐神と冒険者 2010年

見た時の配置は、順路右から左で、5→2→3→6→4→1でした。

注)上記リストは『みんなのミュシャ』展会場配布の展示一覧を元に、天野喜孝画集『飛天』『美天』から補足

BS日テレ『ぶらぶら美術・博物館』で山田五郎氏が、ミュシャの特徴として、「円環」と「Q型」を強調していました。

背景デザインに用いられる円環モチーフ、そのなかに描かれた人物との合成でできたQ型です。

天野作品にも、確かに見られます。世界的な作家になってからのダイナミックな画風も好きですが、輪郭をとり細部まで描いている初期のものが特に好きです。

ミュシャもアールヌーボー期のイラスト風作品は実は10年くらいで、その後はスラブ叙事詩のような写実的な作品へと移っていったそうですね。

ちなみに、ミュシャ作品の一部が遠目で風景としてならば撮影OKとされていました。人気の『黄道十二宮』も撮影OKです。

みんなのミュシャ(撮影:ニャンコにいさん)
撮影:ニャンコにいさん

撮影OKだったのは、「3.ミュシャ様式の『言語』」コーナーのうち、会場配布展示リスト64番から96番(84~88を除く)です。

30作品以上(枝番がついている作品もあるため)撮影OKとあって、若干混乱気味でした。

鑑賞用(展示品に近い)と撮影用(展示品から遠い)と2本の境界線が引かれていました。

が、皆さん作品に夢中なので、展示品に近づいてしまうのですね。係の方が何度も声をかけていました。

作品は基本リスト通りに並んでますが、ところどころ、順番が前後しています。

<『みんなのミュシャ』展 Bunkamura公式サイト>
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/19_mucha/


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「キルケ」「白虹」「王子二人」が収録されています。
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「幻夢宮」「騎神来たりぬ」が収録されています。
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